よろず相談所 スタッフブログ

国家5士業が立ち上げた合同会社ANTHEMが監修する「インターネットよろず相談所」 弁護士・司法書士・税理士・行政書士・社会保険労務士のスタッフブログ

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袴田事件再審開始決定

弁護士の寺田です。

本日、静岡地裁において、袴田事件の再審開始決定がなされました。
48年に及ぶ時間の流れを考えると言葉もありませんが、このような決定がなされた以上は、速やかなる再審開始と無罪判決がなされるように望みたいと思います。

今回の静岡地裁決定は、袴田氏が有罪とされた最も有力な証拠である5点の衣類について、それらが袴田氏のものでもなく、犯人が犯行時に着用していたものでもなく、「後日ねつ造されたものであったとの疑いを生じさせるものである」と述べました。ここまで述べるということは、裁判所としてもよほどの心証があったのだと思います。

また、再審開始にともない、死刑の執行を停止したのみならず、刑訴法448条2項によって、裁量により、拘置の執行も停止しました。その理由について裁判所は、「袴田は、捜査機関によってねつ造された疑いのある重要な証拠によって有罪とされ、極めて長期間死刑の恐怖の下で身柄を拘束されてきた。無罪の蓋然性が相当程度あることが明らかになった現在、これ以上、袴田に対する拘置を続けることは、耐え難いほど正義に反する状況にある」と述べました。「耐え難いほど正義に反する状況」とまで述べることは異例であり、裁判所の強い決意が読み取れます。

法理論でいえば、刑訴法448条2項によって拘置の執行の停止までできるのかはよく分かりませんが、裁判所が検討した上での決定ですから、そうなのでしょう。

いずれにせよ、勇敢にもこのような決定を出された裁判所及び裁判所からこのような決定を引き出した弁護団に対し、心からの敬意を表したいと思います。

弁護団がこの事件に費やした時間と労力が膨大なものであったことは想像に難くありません。経済的には全く見返りがないにもかかわらず、純然たる正義感からこの難事件に取り組まれた弁護団に対し、同じ弁護士として、心からの尊敬の念を抱くものです。

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素人が騒ぎすぎる

弁護士の寺田です。

東日本大震災から3年。
3月11日には、またしても、「絆」、「希望」等の言葉だけがあふれましたが、結局は、いまだ被災地の住宅すら再建されない中で東京オリンピックという遊びに大金を使おうというのですから、まあ、日本はおめでたい国というか、冷たい国というか、要は東京さえよければあとはどうなってもよいと本音では思っている人が東京に多く住んでいるということがよく分かりました。

またこのところ、STAP細胞の論文を取下げる云々の話がマスコミに登場しています。
しかし、マスコミを含めた素人がこんな難しい論文を理解できるはずがなく、部分部分の不手際をあげつらって揚げ足取りをしてみても何の意味もないことです。このような問題は専門家に任せておけばよいのであって、素人が口をはさんであれこれいう問題ではありません。コメンテーターと称する人も、私には理解できませんから専門家の判断に任せます、とだけ言っていればよいのであり、分かったふりをしてあれこれと言ってみても恥ずかしいだけです。

分からないことは分からないと言えばよいのに、何か意見を言わないと気が済まないという昨今の風潮。
これもまた、ネットで誰もが簡単に発言できるようになったことの弊害でしょうね。

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