よろず相談所 スタッフブログ

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安心・安全って・・

弁護士の寺田です。

原発を再稼働しないと夏の電力が不足するとか何とか。
都会での享楽的な生活を維持したまま地方に負担を押しつけるという構造は全く変わる気配もありません。

さて、最近よく聞く「安心・安全」という言葉。
「安」の字が共通だからか、ひとまとめにして言われることが多いですが、これはいかがなものでしょうか。

例えば原発の安全性に関する地元への説明会などと言っていますが、そんな話を理解できる人がいったいどれほどいるのでしょうか。科学技術の粋を結集した原発について、いかなる危険性を想定すべきか、その想定した危険についてどのような技術的対応が施されているか・・。そんなことは専門家の中の専門家でなければ到底分からないはずであり、素人がそんな話を聞いたところで全く理解できるはずはなく、何となく丸め込まれてしまうだけの話です。そもそも「原子力による発電」の仕組み自体、いったいどれほどの人が理解しているというのでしょう。携帯電話の仕組みすら素人は一切理解していないのです。

「分かりやすい言葉で説明する」などと言えば聞こえはよいですが、原発のような最先端科学技術の問題について、予備知識のない人に対して「分かりやすく」説明することなど不可能だとしか思えません。最低限、原発に関する一般向けの本を数冊は読んで、その上で専門書も多少かじってみたという程度の準備が必要なはずであって、そのようなことを何もせずに、ただ「さあ分かりやすく説明してみろ」と言ったところで、何も理解できるはずはないのです。仮に話の展開について行けたとしても、素人には、その話が正しいのかどうかを検証する能力もありませんし、的確な質問をすることもできません。

要は何が言いたいかというと、「安心」と「安全」は決してセットではなく、「安全」でなくても「安心」はあり得るし、その逆もあり得るということです。現に今までも、「安全」ではなかったけれども、皆何となく「安全」と思い込んで、「安心」していたわけですから。

私としては、私のような素人には分からないことであっても(つまり素人が「安心」できなくても)、専門家達がその専門知識と良心にかけて、しっかりと「安全」なものを作ってほしいと思います。
素人を丸め込んで「安心」させることは専門家にとってはたやすいことでしょう。
しかし、そうではなくて、専門家レベルで真に「安全」なものを最大限追求してもらいたい。たとえ素人には分からなくても、素人が「安心」できなくても、妥協せずに専門家から見た真の「安全」を追求してほしい、というのが私の思いです。

最終的には、素人は、専門家を信頼するしかないのです。
その専門家が、素人の信頼を裏切るようなことが決してないよう、願っています。

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